飲食店の内装はしっかりとイメージを固めてから取り組もう

これから飲食店を開きたいと考えているなら、どのようなお店の内装にするかを考えましょう。レジとお客さんスペース、厨房を明確にする事も大事です。
トイレも飲食店の大事な顔となるので清潔感を心がけたいですね。さらに実際に動いてみて確認しましょう。
これから飲食店を開きたいと考えているなら、具体的にどのようなことを決めていく必要があるでしょうか。コンセプトを決めてそれに基づいて1つ1つ着実に仕上げていきましょう。飲食をする場所だからこそしっかりと空間を分けることやトイレの清潔さも欠かすことができません。そして、実際にどんな導線で動くことになるのかを確認してみることも大切ですよ。

まずは自分のお店のコンセプトを明確にする

飲食店 内装

初めに決めておきたいことは、自分が開くお店をどんなイメージのお店にするのかということです。ここをしっかりと決めておかないと、せっかく時間とお金をかけてお店を作ってもパッとしない仕上がりになってしまうこともあるので、注意が必要です。
飲食できるお店は数多くあるので、どのように自分の店が差別化を計れるかがとても重要なのです。自分だけの強みがあるならばそれを全面に出すようにできますし、なるべくお客さんの目に触れて、「この店に入ってみたいな」と思ってもらえるような店舗にしたいですね。たとえば「誰でもフラッと立ち寄れるようなカフェ」なのか、「隠れ家で夜に恋人同士が静かにやって来たくなるようなお洒落なレストラン」なのか、「仕事で疲れたサラリーマンがお酒を飲みに来たくなる大衆受けしそうな居酒屋」など、コンセプトによって店の内装の雰囲気も大きく違ってきます。
求めているお客さんのイメージを想像することが大切ですね。具体的に頭の中に情景が浮かんできたら、それを忘れないうちに紙などに書いておきましょう。このように実際に書き出してみることで脳がその情報を受け取り、整理してくれるというメリットもあります。
まだ店舗の場所が決まっていない場合には不動産に物件を紹介してもらう必要がありますよね。その時のためにも、明確にお店のコンセプトを決定しておく必要があるでしょう。賑やかさを求めたり、誰もが仕事帰りに寄りたいと思ってもらいたいなら、多くの人が通る道沿いにすることもできますね。

飲食店だからこそ、スペースはしっかりと分けるよう意識する

飲食店 内装

そして、飲食のお店だからこそレジで会計をするスペースとお客さんが実際に飲食をするスペース、さらに厨房で料理を準備するスペースはしっかりと区別しておく必要があると言えます。ここがしっかりと決められていると、清潔感や、整理をちゃんとしている雰囲気が出やすいからです。やはり飲食のお店にはこれが欠かせないでしょう。
最初にレジの場所を決めれば、そのあとは自然と場所は決まりやすくなるでしょう。定番で言えば、レジはお店の入り口にしている店舗がやはり多いですよね。ただし、店舗デザインやお店の携帯によってレジの場所が入り口ではなく別の場所になる場合もあるでしょう。やはりお店のコンセプトに合わせて、このあたりも臨機応変に対応してください。
レジの次はお客さんのスペース、つまりインテリアです。ここはかなりのスペースを使いますし、1番お客さんが目にする箇所になるのでやはり大事なポイントとなります。むしろこの場所をしっかりとコンセプトに合わせてレイアウトすることができれば、お店のイメージはとても良くなることでしょう。
そして厨房のスペースも注意しておきたい点があります。それはお客さんがいるスペースから丸見えになっていないかという所です。厨房の内側まで見えてしまったり、中で話していることが聞こえたりするとお客さんは不快に感じてしまいます。お客さんはお金を支払って特別な空間に来ているわけですから、店員同士の話などは聞きたくないのです。この3つのスペースをしっかり分けるように意識してください。

トイレは飲食店の見えない顔と考えよう

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さて、次はトイレです。これも飲食のお店には必ずといっていいほどあるものですよね。女性の多くは、お店に入ってメニューを注文してからトイレに行くことが多いです。食事が終わってレジでお会計をする前にトイレに行く、というパターンもありますよね。
とにかく女性はトイレによく行く傾向があります。身だしなみを整える目的としてもトイレを利用したりしますから、やはり頻度は高くなるのです。女性は飲食する店でのトイレはしっかりと見ているのです。万が一、ここがあまり綺麗でないと感じてしまうともう利用してくれなくなることもある位です。
お手洗いは表立って見える場所ではないけれど、だからといって決して気を抜ける場所ではないということです。お洒落で人気がある店のトイレは、必ずと言っていいほど清潔感があってお洒落にしてあるものです。清潔感はもちろん大事ですが、お客さんはそれ以上の優雅さなどもトイレに求めていることを、ぜひ覚えておいてください。
最初に決めたコンセプトを、しっかりとトイレにも反映させましょう。「あそこのお店は、お手洗いが素敵だから好きなんだよね」と言ってもらえるよう、お手洗いのデザインや雰囲気作りには全力で力を入れておきたいですね。特に女性のトイレの手洗いの場所には、メイクのお直しができるアイテム「綿棒や髪の毛のスプレー、コットンなど」などを準備しておくと親切なイメージがあってさらに良いでしょう。しっかりと気配りがされているお手洗いを見ると、友人にも紹介したくなりますよ。

実際に動いてみて動線を確認しよう

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さて、飲食の店の全体の雰囲気が完成したら、今度は実際に店舗の中を動いてみて動線を確認してみましょう。特に料理を作る厨房では、「材料を戸棚や冷蔵庫から出すときにスムーズに動けるか」「食材を下処理するスペースはきちんと確保できているか」「火を使って加熱したり、出来上がった料理を綺麗に盛り付けたりする場所はあるか、誰かとぶつかったりしないか」「料理が出来上がってから、それをお客さんに提供するまでにどのくらいの時間が必要になるか、なるべく短い時間で運んでいくことができるか」をきちんとチェックしておく必要があります。
実際に動いてみて少しやりにくいと感じたら、ガスやコンセント、食器や材料や調味料を置く位置などを変えてみて、1番動きやすい動線になるようにしましょう。さらに、お客さんが食べたあとのお皿などを洗ったりして片付ける時にも、配膳をする導線と被らないかをチェックすることも重要です。もしここが混雑してしまうと、スムーズにお客さんに料理を提供することができなくなるので、しっかりと確認しておきたい点ですね。
さらにドリンクの注文があった際にも他の箇所と被ることなくスムーズに提供できるかどうかがポイントとなります。できるだけ移動距離を短くして時短できるようにするため、ドリンクコーナーは厨房の中ではなく外側に配置しておくと良いですね。ドリンクを作る際には氷が必須になるので、製氷機はドリンクコーナーの横に配置するようにすると余計な動きもなく便利です。

これから飲食の店舗を作りたいなら、まずはお店の客層をどんな人にするかを明確に決めましょう。そして、レジとお客さんが食べる所、さらに厨房で料理をする場所とそれぞれのスペースをしっかり分けることも大事です。女性は特にトイレがどんな雰囲気かをよくチェックしています。
しっかりとおもてなしを感じられる演出をすることでイメージを上げていきましょう。最後に実際に動線を動いてみて動きに無駄がないかなどをチェックしてください。注文がきたらすぐに提供できるように最善の配置にしたいですね。